連日連日入場規制で大変だった北斎展がようやく終了した。
辛くてシビアでハードな中にもちょっとした喜びや充足感もあって
一言では表せない貴重な日々を過ごすことができた。
ご来館のお客様とのほんのちょっとの会話が何より楽しく励みとなった。
プーシキン展、ターナー展、そして今回の北斎展と3つの展覧会に
関わったけど、個人的にはこの「北斎展」が一番好きだった。
始まる前は全然関心がなかった浮世絵なのに、フタをあけてみたら
その素晴らしさに圧倒された。
まるで昨日刷り上がったばかりのような鮮やかな色彩に版画とは
思えないような細かい描写。
生涯に3万点も描いたという北斎。ただただ感嘆。
奇しくもターナーと北斎は同じ時代に活躍した画家だった。
洋の東西、生涯研鑽し続けた二人の軌跡に触れて、
よちよち歩きにも到達していない我が身がおこがましく「アーティスト」
などと名乗るべきではないことを悟った。
日本の至宝を大切に保存してくれているボストン美術館に心から感謝します。
posted by Shinshin at 07:57|
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ひとりごと